手書き掲示板のコミュニケーション力に楽しい驚き

近所に”EVERYTHING NICE”というキャッチフレーズのお店があります。やっている気配がなく、廃業した喫茶店だと思っていました。

それにしてはきれいにお花を飾っていたり、カラオケ教室やコーラスのコンサートのチラシがはってあったりするので、ずっと不思議に思っていたんです。

大通りに面していて立地もいいのに、お店を遊ばせておくのはもったいないと勝手に思ってました。

あるときいつものチラシの下に、こんな手書きのメッセージが添えられていました。

モンテの手書き掲示板

「映画、日曜日に夫婦で行ってきました。よかったです。」 店主

 

達筆!

人生フルーツ」という映画のご紹介のようです。

ご商売をされている方のサービス精神の旺盛さというのもあるのでしょうが、この伝える力、コミュニケーション力の高さに脱帽しました。

このメッセージから私が受け取ったものは、

  • モンテのご夫婦がとても仲がよさそう
  • 本当に良いものを薦めたいという善意
  • 「人生フルーツ」ってとっても良い映画なんだろうなぁ etc…

これを見なかったら、こういう映画があること自体に気付かなかったです。結局観には行っていないですが、誰かの感動を共有したことで、こちらも楽しい気持ちになりました。

感動を共有するツールとして、FacebookやTwitterなどのSNSがあります。本当に便利だし、自分の知らない世界を知るきっかけになります。

でもこの手書きの掲示板で気づいたのですが、SNSって自分と似ている人たちだけの世界なんじゃないでしょうか?

自分と同じくらいの年齢、職業、考え方、バックグラウンド。よくよく考えてみれば、SNS上に流れてくる情報にしても、自分で検索する情報にしても「自分目線」というのが前提としてある

でもこのモンテの掲示は、「近所」という以外に共通項は無いんです。世界は広いのに、自分が関わっている世界ってものすごく限定的なんだなぁと気づきました。

誰が読むとも分からないのに書いている。「この感動を誰かに伝えたい」という気持ちが、ものすごく伝わってくる。全く違う属性の情報って新鮮です。このグイグイ伝える力、すごいなー。

そして数日後、新たなメッセージが追加されていました。

モンテのメッセージ

「3月末迄延長!」

「です。」

なのだそうです。

「です。」は筆跡が違いますね。ご夫婦で楽しそうに書いている姿が目に浮かびます。

ちなみに廃業した喫茶店ではなく、今も営業中のスナックのようです。失礼いたしました…。

 

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ジェーン

ジェーン

外資系企業で働くワーキングマザー。海外駐在と、外資での勤務経験をもとに、仕事に関わる英語の話、マインドセットの話などを中心に書いています。詳しいプロフィールはこちら