防災士研修(4)|地震の準備は自分のためでもあり友のためにもなる

地震をフェーズに分けて考えてきましたが、次に地震発生後に一旦身の安全が確保されてからの話に移ります。

地震そのものは数分、群発するものでも数日から数週間という比較的短いスパンで考えるものかと思います。

でも生活を続ける、しかも被害を受けて以前とは違うものを再建しながら生活するというのは困難を伴いますし、長く続くことです。

事前の準備は、将来困っているかもしれない自分を少しでもサポートしてくれるかもしれません。

一時避難後のための準備

食糧・飲料水の備蓄は地震発生前にできることですが、地震が発生し一時避難をした後のためです。

私は食糧の備蓄をしていますが、正直「もし被災したら、こんなの避難所で悠長に食べていられるはずがない」と思っていました。

着の身着のままで逃げている人たちが大勢いる中で、自分たちだけ旨そうな顔して食べていられるかと。だから備蓄も申し訳程度で、しっかりやっても仕方がないという気持ちがありました。

それって前提に、「家という家は全部倒壊して、焼け野原になっちゃって、全員避難所で生活するしかないんだぁぁ」というヒステリックで、悲観的な思い込みがあったためです。

防災士研修を受けてこの思い込みが改まりました。また講師の方々の備蓄に関するお話によって、これが自分や家族を守るだけでなく、友人や近隣の方々へのサポートにもなると前向きにとらえ始めています。

一か月キャンプするつもりで

運悪く、家財一式をすべて失うことはあるかもしれない。でも事前の準備は避難所で生活することを前提にするのではなく、電気・ガス・水道が止まってしまっている自宅で過ごすことをベースに考えたほうが良いでしょう。

まずトイレの水が流せません。ビニール袋と新聞紙でトイレを代用したりする必要があるかもしれません。防災用の簡易トイレも市販されているのであると便利でしょう。

流せないだけではなく、それをしばらく自宅で保管しなければならないでしょう。ベランダに置くにしても臭いが不快。こういう汚物の臭いを漏らさないビニールというのがあるそうです。私はこれ買ってみようと考えています。

食糧の流通がしばらくの間無くなるか減るので、一か月自宅にあるもので食いつなげるといいと講師からアドバイスを受けました。

冷蔵庫にあるもので2~3日(生もの、冷凍品はその日じゃないと厳しいかも)。残りは缶詰やレトルト、乾物などでしのぐ必要があります。

飲み水は大人ひとり当たり1日3リットル。すべてをペットボトルでというのは厳しいですが、うちは1週間分をペットボトルで確保し、残りはBRITAなどの浄水フィルターで対応するつもりです。

やっぱりごはんが食べたい

別の講師のことばで印象的だったのは、「温かいごはんを食べてください」というもの。そのためにカセットコンロと、無洗米を用意しましょうと。

温かい食べ物は、本当に体を元気にしてくれる。ごはんがあれば、おかずがなくても何とかなる。コメの飯はやはり日本人にとってのソールフード。

うちは玄米を都度精米しているので、電気が止まるとアウト。少量でも無洗米を備蓄しようと思いました。

ちょっとゆでて食べられる素麺なども活躍しそうです。

自前の支援ネットワークを持つ

30~40km離れた場所に、何軒か知り合いを持って支援しあう関係を築くのも重要と、上述のごはんの先生が仰っていました。

これは車で1時間程度の距離。実はこのくらい離れていると、片方がひどく被害を受けていても、もう片方は通常レベルの生活を送れるということが多いそう。

先生の友人の話ですが、東日本大震災の際被害が少なく、近くのホームセンターでカセットコンロが買えたそう。2台購入し、それを被害が大きかった地域の別の友人にあげた。「1台は自分で使って、もう1台は誰か困っている人にあげて」と。

とても良い話です。自分が直接被災していなくても、自分に余裕があれば他の人を助けることができる。互いを思いやれる関係性をいろんなところに持つというのも、ある意味で防災なんですね。

準備は余裕を生む

どんなことでも準備は大事です。ある程度分かっていることには、心に余裕をもって対応できるからです。

たとえ自分が被災しても、もし自分がすでに持っていたら、新たに買ったりもらったりしたものは他の人にあげることもできる。

被災すると気持ちがすさむはずです。こんな時に少しでも心に余裕を持てたら、できることも変わる。そういう人が多くいれば、その地域の環境もよくなる。

自分を守ることは、周囲の環境を守ることにもつながる。準備することで心の余裕ができる。まさに「備えあれば憂いなし」です。

 

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ジェーン

ジェーン

外資系企業で働くワーキングマザー。海外駐在と、外資での勤務経験をもとに、仕事に関わる英語の話、マインドセットの話などを中心に書いています。詳しいプロフィールはこちら