防災士研修(3)|地震をフェーズに分けて考えてみる

自分の住む地域に想定される地震の違いが分かったところで、次に考えるべきは事前の対策です。

それには、地震をフェーズに分けて考えておくと良いです。

各フェーズとやるべきこと

地震に備えると言っても、フェーズによってやれることは違います。フェーズは以下の4つに区切ると考えやすいと思います。

  • 地震発生前
  • 地震発生時
  • 地震発生直後
  • 一時避難後

被害には、地震そのものによる一時的な被害と、地震で倒壊したり破損したりしたものから発生する火災などの二次的な被害があります。それらへの対応は上記のフェーズで分けて考えるとわかりやすいです。

地震発生前に / 自宅の耐震性の確認と補強

これは地震発生前にできる、最も有効な地震対策です。阪神淡路大震災では、古い耐震基準の住宅の倒壊が原因で亡くなった方が大勢いらっしゃいました。

家屋が倒壊して押しつぶされた場合、15分以内に絶命してしまうことがほとんどなのだそう。15分では救助することができません。

家が倒れたら、ひとたまりもない。これだけは覚えておくべきです。だから家が倒れないようにするべきだと。

新耐震基準は1981年(昭和56年)から。それ以前に建てられたものは古い耐震基準のものです。お年寄りがそういう家に住んでいることが多い。

耐震補強の費用は110万円程度といいます。また自治体によって違うものの、補助もあります。(参考:耐震化助成制度(東京都)

「葬式の費用をとっておきたい」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それよりも耐震補強に生き金として遣ったほうがいい。事前に補強ができるとわかったら、むざむざと家に潰される必要はないのです。生きて、人生楽しみましょうよ。

現在住んでいる自宅もそうですが、実家の耐震性もぜひ気にかけてみてください。

地震発生前に / 整理整頓&家具の固定

巨大地震が発生したら思うように動けません。頭を守るために机の下に隠れるのがせいぜいです。

でも隠れようとしたのに、机の下がごちゃごちゃでスペースがなかったら?そんなことがないように、家の中を整理整頓しておくのは一種の防災です。

また就寝中に家具が倒れてくると危険です。自分の背丈よりも高いものに押し倒されると、持ち上げることが大変難しいそうです。なので寝室にタンスや本棚など背の高いものがある場合は、固定しましょう。

自分で家具を固定するのが難しい場合は、工務店などでやってくれるようです。賃貸物件などで固定が難しい場合は、せめて前方の足の部分に新聞紙を折ったものをかませるなどして角度を持たせ、人がいるほうに倒れてこないようにしておきましょう。

地震発生時

グラっときたら、まずは物の下敷きにならないように、頭にモノが当たらないように身を守りましょう。「ダンゴムシのポーズ」というのを教えている幼稚園などもあるようです。

地震発生時に火を使っていたら、できれば火を止めたいですよね。ただ火から離れてしまっている場合は、状況をみながら対応したほうがよいです。揺れが大きい間に動くほうが危険な場合もあります。まず身の安全を確保していから火を消します。

マンションなどに住んでいる場合、玄関のフレームがゆがんで扉が開かなくなるということもあります。これも安全を見ながら、ドアチェーンをかけてドアを開けておくなどの対応をしておくとよいでしょう。

地震発生直後

火がついている場合は消すことが大切。何かに燃え移ってしまっている場合は消火活動が必要。

ですが「初期消火で対応できるのは火が天井に届くまで」です。これ以上になると対応が難しいので、状況を見て避難しましょう。

また通電火災にも留意するべき。これは地震により電力会社が送電を停止した後、再度送電した時に発生する可能性があります。

スイッチが入っていた電気ストーブや水槽のヒーターに何かが触れていると、そこから発火する恐れがあります。これを防ぐためにブレーカーを落とします。避難する際に忘れずに!通電火災は火災保険の対象外らしいので、要注意です。

上記以外にも、家族構成や立地条件によって必要な対応があります。お年寄りや病気の方が同居している場合は、特別に配慮が必要でしょう。

山を開拓した土地に住んでいる場合は、崩れる心配もあります。切り土部分、盛り土部分の境目で崩れだしたりするようです。どういう土地に家が建っているのか、事前に確認しておきましょう。

思ったよりも長くなってしまいました。続きはまた明日。

 

The following two tabs change content below.
ジェーン

ジェーン

外資系企業で働くワーキングマザー。海外駐在と、外資での勤務経験をもとに、仕事に関わる英語の話、マインドセットの話などを中心に書いています。詳しいプロフィールはこちら