防災士研修(2)|巨大地震とひとことで言ってもいろいろある

昨日に続き、防災士研修からの気付きのシェア(「首都直下型地震(1)」)。分けて考えるべき点の一つ目は「被害想定の前提となる地理的範囲」です。

「日本」というくくりは広すぎる

昔「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」という交通標語がありました。防災を考えるときは、この標語は忘れたほうがいいのかも(そもそも若い人は知らない!?)。

日本で今後の発生が予測されている地震はいろいろありますが、巨大地震として国が法整備しているのは次の3つです。

  • 東海地震
  • 南海トラフ地震
  • 首都直下型地震

この3つはどれが発生しても、日本全体に甚大な被害をもたらすものです。でも発生地域とそれ以外の地域では、被害の規模と内容がまるで違う。

だからまず地域に分けて考えるというのは、個人レベルでも重要です。私は東京に住んでいるので、まず考えるべきは「首都直下型地震」です。そして次に「東海地震」。

西日本にお住まいの方でしたら、まずは「南海トラフ地震」に備えるべきでしょう。プライオリティはどこにいるのかで変わります。

自分にとって対象となる巨大地震のプライオリティが決まったら、次に考えるべきはその地震の規模です。

「巨大」というくくりも3つに分けられる

地震の規模を考えるときベースとなるのは「マグニチュード(M)」です。しかしこの計算式は複数あり、一つの値にビシっと決まることはないというのも事実。

そして巨大地震は以下の3つに区分されます。

  • M7クラスの地震: 30年に1度程度の頻度で発生。
  • M8クラスの地震: 200~400年周期で発生。
  • M9クラスの地震: 1000年以上の単位で考えるレベルの地震。

南関東に限定して考えると、想定される首都直下型地震はM7クラスの地震。これはもともと30年に1度くらいの頻度で発生しているクラスの地震。

そう考えると「今後30年の間に発生する確率は70%」という予測は当たり前というか、もはや予測でもない気がします。そして「もっと大きい地震が起こるのでは?」と心配性の私は思ってしまいます。

しかし南関東に限定して言えば、M8クラスの地震は1923年に関東大震災が発生しています。そのためあと100年位は起こらないというのが専門家の見方です。

東日本大震災は本当に「想定外」だった

そしてM9レベルの地震。これは東日本大震災が該当します。この地震、実は国も防災関係の専門家もノーマークだったそうです。

こんな規模の地震が、ここで発生するとは誰一人予測していなかった。だから事前に法整備もされていなかった。

地震規模もとてつもなく大きいですが、そこに原発が被害を受けたこと、さらに法律が後追いになったことも被害をより大きくする原因になったのです。いろいろな意味で未曾有の災害。

南関東という視点で見ると、この規模の地震が今後数十年に起こる確率は低いということになります。

自分の地域の地震を考えてみる

では西日本はどうなのか?

東海地震はM8クラス、南海トラフ地震はM9クラスの地震と言われています。因みに法律上、東南海・南海地震が南海トラフ地震に集約されました。

巨大地震として法整備されていないM7クラスの地震も、複数予測されているようです(阪神淡路大震災、熊本地震はM7クラスの地震)。

注)私は関東の人間で西日本の土地勘がありません。だから上記のようにざっくりしたくくりしか考え付きません。かなり乱暴なくくりなので、該当地域の方はご自身で細かくご検討ください。

自分の地域で地震が起こったら、家屋が倒壊したりその下敷きになったりという一次被害を受ける可能性があります。また火災などの二次被害の可能性もあります。

被災地域に自分が住んでいなかったとしても、被災地で作られているものの供給が途絶えます。その地域で作っている農作物、工業製品は流通しなくなります。

なので日本中どこにいても、どこかで巨大な地震が起これば、必ず何等かの影響は受けます。その度合いと違いを意識しておくことが大切です。それにより取るべき対策が違うからです。

続きはまた明日。

 

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ジェーン

ジェーン

外資系企業で働くワーキングマザー。海外駐在と、外資での勤務経験をもとに、仕事に関わる英語の話、マインドセットの話などを中心に書いています。詳しいプロフィールはこちら