防災士研修(1)|首都直下型地震でみんな死ぬと誤解していた件

首都直下型地震が起こる確率は30年で70%。そして最悪の場合2万3千人が死亡し、被害総額は95兆円。』という話を、みなさん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

子供の頃から東海地震をネタに脅され(非常用備蓄の件)地震に過敏になっている私は、これを聞いて以来何をしても「どうせ近い将来死んじゃうんだし」というのがベースに漂っている気がします。

「ダイエットしたって、どうせ死んじゃうんだから食べちゃおう」とか、「勉強したって、どうせ死んじゃうんだからしない」とか、ネガティブなニュースって怠け心を変にサポートします。

正確な情報が必要

先日、防災士研修というのを受けてきました。

丸2日間みっちりと防災について学ぶ研修。分厚い教本が事前に送られてきます。教本をしっかり勉強して、課題も提出しなければなりません。

防災士研修教本

正直「この教本をなぞった座学の研修なんだろうなぁ」と侮っていました。ところが、ものすごく良い意味で期待を裏切られました。

実際に防災の現場で活躍されている専門家の方々が、それぞれの立場から熱い思いを込めて講義をなさる。

  • 阪神淡路大震災を実体験して報道された元NHK記者
  • 数多くの被災現場で指揮をとられた元東京都副知事
  • 首都直下地震についてのメディアへのコメントが曲解されて2ちゃんねるで炎上してしまった専門家
  • 災害や戦争などの異常事態が発生した時の流言を研究なさっている社会心理学者

こういうそれぞれの専門分野でご活躍される方々が登壇し、新聞やテレビでは得られない生な情報をお話しくださいました。

そういう知識を得るうちに分かったこと。それは「分けて考えるべきことを混同して、混乱している」ということです。

分けて考えるべきこと

今回私が感じた分けて考えるべきことは、以下の4点。

  1. 被害想定の前提となる地理的範囲
  2. 想定される地震の規模
  3. 一次的被害と二次的被害の違い
  4. 各人がとるべき対策の違い

ひとことで「巨大地震」と言っても、現在想定されている「首都直下型地震」と「南海トラフ地震」は地理的な位置も違えば、想定されている地震規模も違う。

同じ規模の地震が起きたとしても、都心部や住宅密集地で起きるのと山がちな過疎地帯では、被害の規模も内容も全く違う。

避難備蓄にしても、赤ちゃんがいる世帯と要介護のお年寄りがいる世帯では、準備しておくべきものが全く違う。

冷静に考えてみれば当たり前のことですが、防災について落ち着いて、冷静に、論理的に考える機会は、日常生活にはほとんどないのが現状ではないでしょうか?

情報の一部を曲解したり、衝撃的なタイトルだけを鵜呑みしてしまったり、これだけ情報過多の世界では致し方ない部分もあります。

研修を受けて気づいたのは、正しい情報を持ち、自分がやるべきことをきちんとやれば、生存する確率がぐーんと高まるということです。

つまり自分が想定していた「首都直下型地震が起こったら、自分は間違いなく死んじゃうんだ」というのは、間違いだということです。

逆に、知らないということは自分の生命をも危険にさらしているともいえます。

長くなってしまいそうなので、詳細は次回以降に書きます。

 

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ジェーン

ジェーン

外資系企業で働くワーキングマザー。海外駐在と、外資での勤務経験をもとに、仕事に関わる英語の話、マインドセットの話などを中心に書いています。詳しいプロフィールはこちら